「子供への体罰が法律で禁止」これからは軽く叩いただけで逮捕されてしまうの?

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改正児童虐待防止法で体罰が禁止されたけど、具体的にどの範囲が体罰なのかわかりません。

子供をちょっと叩いただけで親は逮捕されてしまうのですか?

こんな疑問を解消します。

後を絶たない児童虐待問題について対応を強化するため、親権者などによる体罰を禁止する「改正児童虐待防止法」と児童相談所の整備を定めた「改正児童福祉法」の一部が2020年4月に施行されました。

この法改正により、親権者などのよる体罰の禁止が法律により明確化されたことになります。

皆さんも体罰が禁止されたことは知っていると思いますが、さて、どこまでの行為が体罰なのでしょうか?

体罰について、説明してほしいと言われると答えることができない方もいることでしょう。

そこで、今回は最低限知っておきたい「法改正の概要」と「禁止されている体罰」についてのポイントをまとめました。

これを読んでいただき、今さら聞けない法改正の内容をサクッと理解してください。

法改正の7つのポイント

「改正児童虐待防止法」と「改正児童福祉法」について、おさえておきたいポイントは次の7つです。

✔︎親権者などによる体罰の禁止
✔︎子供を戒めることを認めた民法の「懲戒権」は施行後2年をめどに見直しを検討
✔︎児童相談所の一時保護と保護者支援をする職員を分けて介入機能を強化
✔︎DV対応機関との連携も強化
✔︎都道府県などは虐待した保護者に対して再発防止のための医学的・心理学的指導を行うよう努める
✔︎児童相談所の児童福祉司に過度な負担がかからないよう体制を強化
✔︎家族が引っ越した場合に転居先の児童相談所や関係機関と速やかに情報共有

簡単にいうと、今回の法改正により法律で体罰が明確に禁止されたと同時に、児童相談所等の子供を守る関係機関の運営体制と連携体制が強化されたということです。

体罰の禁止が明確になっただけではなく、子供達を守ってくれる関係機関の体制などが強化されたことは、心強いポイントですね。

法改正により禁止された体罰って何?

国では、たとえしつけのためだと思っても、身体に、何らかの苦痛を引き起こし、また不快感を意図的にもたらす行為(罰)である場合、どんなに軽いものであっても体罰に該当し、法律で禁止されるとしています。

厚生労働省が発行しているパンフレットには、さらに詳しく、次のような体罰の事例が紹介されています。

✔︎言葉で3回注意したけど言うことを聞かないので頬を叩いた
✔︎大切なものにいたずらをしたので、長時間正座をさせた
✔︎友達を殴ってケガをさせたので、同じように子どもを殴った
✔︎他人のものを取ったので、おしりを叩いた
✔︎宿題をしなかったので、夕食を与えなかった
✔︎掃除をしないので、雑巾を顔に押し付けた 

雑巾を顔に押し付ける親なんているの?と思ってしまいますが、「他人のものを取ったのでお尻を叩いた」くらいの行為であれば、やったことのある方はいるのではないでしょうか?

また、体罰以外でも怒鳴ったり、子供の心を傷つける暴言なども、子供の健やかな成長に悪影響を与える可能性があるため、子供をけなしたり、辱めたり、笑い者にするような言動は、子供の心を傷つける行為で子供の権利を侵害するとしています。

冗談でも「お前なんか生まれてこなければよかった!」などの発言は絶対にしてはいけないってことですね。

体罰をしてしまうと警察に逮捕されるの?

例えば、子供への体罰を一度でも見られてしまったら、その親は逮捕されてしまうのでしょうか?

たまたま、ふざけてお店のものを外に持ち出そうとした子供の頭を叩いたところを見られたら、通報されて逮捕されてしまうのでしょうか?

答えは、「NO」です。

なぜなら、法律で体罰が禁止されましたが、罰則が定められなかったからです。(もちろん従来どおり虐待等で逮捕されることはあります。)

理由としては、親が逮捕されてしまうと収入が途絶え、子供の生活や将来の進路に悪影響を与えるなどが挙げられています。

実際に命の危険があるような虐待をしている親元に残される子供のことを考えれば、罰則がなければ意味がないとも言えます。

ひどい虐待を受けている子供に対しては、今回の「改正児童福祉法」により強化された児童相談所などの関係機関の働きに期待ですね。

法改正がきっかけで体罰がなくなることに期待

今回の法改正のポイントをまとめると次のとおりです。

✔︎法律で親権者などの体罰が禁止された(罰則なし)
✔︎児童相談所等の子供を守る機関の機関の機能が強化された

ただし、体罰がダメというだけでは不十分で、体罰に代わるしつけの手法が世間一般に浸透してかなければ、結局、体罰や虐待は減らないでしょう。

この法改正をきっかけに、一人一人の意識と行動が少しずつでも変わっていくことを期待したいです。

そして、体罰や虐待によらない子育てを社会全体が応援できるような機運が醸成できればいいですね!

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